同僚からの結婚式のスピーチについて
新郎の同僚からの挨拶の文例について
ポイント：同期入社は友人であり、「よきライバル」でもあります。ライバルの力をたたえ、潔い敗北宣言をしてみせるのも一つの方法です。
松本君、望美さん、本日はおめでとうございます。
松本君と同期入社で、ともに営業部におります小川哲也です。
おなじスタートラインについた私たちですが、彼はいつも私の前を走るランナーでした。営業成績も彼が上、2人で決めた貯蓄目標額を達成したのも彼が先です。彼の優秀さは、私も認めるところですから、ここまでは自分でも納得しています。
しかし、結婚まで先を越されてしまうとは思いませんでした。しかも、こんな素敵な女性とこれからの人生を歩んでいけるなんて、ほんとうにうらやましい限りです。
松本君のリードは決定的になってしまい、もはや逆転は望めません。でも、おふたりの笑顔を見ていると、こちらまで幸せな気分になってきますので、それでよし、としましょう。
どうか、いつまでも、お幸せに。
新郎の友人からの祝辞の文例について
ポイント：スポーツで培った友情は強いものです。プレーヤーは新郎新婦のふたり、自分は応援団長に、とあたたかいエールを送ります。
遠藤くん、愛美さん、ご結婚おめでとうございます。○○高校で遠藤くんと一緒だった坂本と申します。遠藤くんとは同じクラスになったことはないのですが、野球部の部活ともに汗を流した仲間です。
○○高校の野球部といえば、昨年は初の甲子園出場を果たしました。私どもの時代には考えられなかった快挙です。
遠藤くんと私はOBとしてたまに練習を見に行くのですが、公立ですので、選手も設備も環境も恵まれているとはいえません。グラウンドもサッカー部と共有です。そんな条件のもと、後輩たちは心を一つにして知恵と工夫で、夢を叶えてくれました。
結婚生活でも、いつもいい条件が整っているとは限らないでしょう。しかし、おふたりの心を一つに、力を合わせて夢を叶えてほしいと願っています。応援団長は、僕が引き受けます。どうぞいつまでもお幸せに。
新婦の同僚からの挨拶の文例について
ポイント：新婦の作る料理のおいしさを、具体的な料理名などをあげながら生き生きと伝えます。
真由美さん、とってもきれいですよ。本日は、ほんとうにおめでとうございます。真由美さんと同期に入社した桜井と申します。
私どもの会社は、近くに飲食店があまりなく、お昼は、お弁当を持参する人がほとんどです。私などは、冷凍食品を適当に詰め合わせることが多いのですが、真由美さんのお弁当は違います。だし巻き玉子に野菜の煮物といった手作りのおかずが、彩りよく並んでいます。私もときどき食べさせていただくのですが、味も最高です。
伺うところによれば、新郎の岡本さんも、海への初めてのデートで、真由美さん手作りのお弁当を召し上がって、その見事さにすっかりまいってしまわれたのだとか。お気持ちよくわかります。
これからは、真由美さんの手料理が並ぶおいしい食卓を中心に、あたたかい家庭を築いてくださいね。どうぞいつまでもお幸せに。
新婦の友人からの祝辞の文例について
ポイント：相手の家に遊びに行ったことがある場合には、そのエピソードを話すと、列席している両親や親族にも喜ばれます。
千葉さん、英代さん、おめでとうございます。英代さんの白無垢姿、とてもお似合いですね。私は、英代さんと同じ高校で学んだ、佐伯と申します。
英代さんとは実家が近いこともあり、放課後によくお宅にお邪魔しました。
お母様が、いつも、あのにこやかな笑顔で迎えてくださり、手作りのケーキ屋プリンをいただくのを楽しみにしていたものです。英代さんは学校でのことなど、お母様に楽しそうに報告され、理想の家庭というのはこういう生活のことをいうのだろうなと思っておりました。
ご両親の愛情をいっぱいに受けて育った英代さんは、人を愛する心も、広く豊かでしょう。千葉さんと一緒に、愛情あふれるご家庭を築いてください。落ち着かれましたら、高校時代のようにお邪魔します。おふたりの幸せを、ちょっぴりおすそ分けしてくださいね。どうぞ末永くお幸せに。
「短いスピーチ実例集」より
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